小児科

【新生児】赤ちゃんのおむつ替えとお尻ケア

おむつには紙と布があり、どちらを利用していただいても構いません。

ほとんどのご家庭は紙おむつを選択しています。

中には、

  • 排便・排尿の多い新生児期は洗濯の手間がいらない紙おむつ
  • 回数が少なくなってきたら布おむつ

と使い分けているご家庭もあります。

どうするかはご家庭により異なりますし、どちらが良いと議論したいわけではありません。紙おむつ・布おむつの特徴を知り、好きに使い分けていただければと思います。

おむつの特徴について

 紙おむつの特徴

紙おむつの特徴は、

  • 使い捨てできる
  • 洗濯や干す手間がいらない
  • より衛生的

といえます。

とにかく便利で特別な手間がいらない(ゴミを出すくらい)のが、紙おむつの良い点です。

 特に新生児期は、家庭環境も急激に変わりますし、出産後は何かと大変です。

紙おむつであれば、おむつを洗ったり・干したりという手間は入りませんので、利便性が大きいと思います。

 布おむつについて

『昔は布おむつだったのよ』

とお婆ちゃん世代から言われるかもしれません。

かく言う私も母親から『あんたは布おむつだったのよ』と言われたことがあります。

 布おむつには、昔ながらのさらしや、肌触りがよいといわれるドビー織りなどがあります。

市販のおむつライナーを用いると、洗濯が多少は楽になります。

 布おむつを使う場合、おむつカバーも必要です。

通気性のよい商品を選ぶとよいでしょう。

 新生児用はいつまで使えますか?

小児科的には「新生児」というと、生後1ヶ月未満をいいますが、おむつなどの商品は必ずしもあてはまりません。

およそ2〜3ヶ月まで使えることもあります。お子さんの発育に合わせて、足の動きを妨げないものに買い換えると良いでしょう。

赤ちゃんは足は曲がっている(屈曲している)のが自然な姿勢です。

布おむつってどうやって洗いますか?

以下は、完全紙おむつ派の方はスルーしてください。

布おむつを使う方は減っているので、どうやって洗うのか疑問に思われる方もいるでしょう。

順序としては;

  1. 排泄物(うんちなど)はトイレに流す
  2. 洗剤液 or 消毒液を入れたバケツにおむつを浸す
  3. 洗剤を使って洗濯機で洗う
  4. 日光で乾燥させる

が基本となります。

洗剤がおむつに残っていると、赤ちゃんのお尻が皮膚炎を起こしてしまうことがあります。

1日に何回くらいおむつを交換しますか?

月齢にもよりますが、およそ2〜3時間おきに交換することになると思います。

最近の紙おむつは、おしっこをすると、おむつの外側の色(線)が変わり、そこをみるだけで判断できるようになっています。

特に哺乳した後は、尿や便が出やすいタイミングですので、意識的に確認してあげるとよいでしょう。

 こまめにおむつ交換をして、皮膚炎を予防しましょう

  • 尿に含まれるアンモニア
  • 便にいる細菌や消化酵素
  • おむつ内の蒸れ

 などが原因で、おむつ皮膚炎になってしまうことがあります。

予防として、こまめに取り替えて、常に清潔を保つことにつきます。

特に赤くなったときは、お尻をこまめに洗ってあげたり、塗り薬を試してみてもよいでしょう。

www.dr-kid.net

 

まとめ

今回は、おむつ替えとお尻ケアについて解説してきました。

それぞれのご家庭にあった選択でよいと思いますが、赤ちゃんのお尻を清潔に保てるようにしていきましょう。

 

 あわせて読みたい

www.dr-kid.net

 

 

ABOUT ME
Dr-KID
このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。