小児科で多い相談の1つに『鼻水・鼻づまりで寝苦しそう』があります。
しかも、赤ちゃんは自分で鼻をかめないので、どうケアしていいか迷われる保護者も多いようです。
小児科や耳鼻科で鼻を吸ってもらっても、すぐにまた鼻水が溜まってしまうケースも多いです。
毎回、クリニックに受診するわけにはいきませんし、でも自宅で簡単に鼻水は吸ってあげたい。
そういった要望にお応えした商品がいくつかあります。
赤ちゃんの鼻水・鼻づまりについて
生後6ヶ月を過ぎると、母からもらっていた免疫(抗体)はなくなり、風邪の原因となるウイルスに感染しやすくなります。
赤ちゃんの鼻は、大人に比べて小さく細いので、鼻水が詰まりやすいですし、少量の鼻水でも寝苦しくなると思います。
鼻水・鼻づまりを解消してあげると、鼻の通りもよくなりますし、中耳炎の予防にもなります。
3つのタイプの鼻吸い器
鼻吸い器は主に3つのタイプがあり、
- 電動型(自宅に置いておくタイプ)
- 電動型(持ち運び可能)
- 手動式
です。それぞれの利点・欠点を簡単にまとめると以下のようになります。
利点 | 欠点 | |
電動(固定) | 吸引力が強い 保護者への感染のリスクが低い |
やや高い |
電動(持ち運び) | お値段は中くらい 感染のリスクが低い |
やや吸引力が弱い |
手動 | 安い | 感染のリスクあり |
電動鼻水吸引器(自宅の置くタイプ)
こちらは電動の鼻水吸引器です。
何と言っても吸引力が強い点が特徴です。
実感としては、病院などで使用している鼻水吸引器と、ほぼ変わらない印象です。
欠点としては、ややお値段が高いのと(1〜2万円台)、持ち運びが困難な点です。
ですが、風邪をひいた時などは自宅安静が基本でしょうし、なんどもクリニックに受診することを考えると、ご自宅に1台あっても良い気がします。
電動鼻水吸引器(持ち運び可能なタイプ)
こちらも電動の鼻水吸引器ですが、小型タイプです。
片手で取り扱えるので、使い勝手が良いです。
旅行や帰省をするけれども、ちょっと鼻吸い器を使いたい、という方にはオススメです。
また、お値段も自宅に置いておくタイプよりお安くなっています。
試しに自宅で鼻吸いをしてみたい、という方に良いと思います。
欠点としては、やや吸引力が弱い点です。
病院やクリニックの鼻吸い器で鼻水をなんども吸ってもらったことがあるご家庭ですと、少し物足りなさを感じるかもしれません。
手動式(例:ママ鼻水トッテ)
寝かせた状態でも、抱っこでも吸える構造になっています。
似たようなタイプの鼻吸い器は、約1000円くらいあれば購入可能と思います。
一応、構造上はボトルを介して二本のチューブで隔てられて衛生面を考慮してくれていますが、それでも赤ちゃんの鼻水吸うことによって、飛沫感染と同じ状態になりますので、保護者の方の感染のリスクは上がってしまうかもしれません。
まとめ
赤ちゃんが風邪をひいてしまったけれど;
- クリニックが混んでいて、鼻吸いのために通院したくない
- 自宅でも鼻吸いをしてあげたい
- できれば安全・便利・簡単な製品がいい
なら、赤ちゃんの辛い鼻水・鼻づまりに使ってみると良いでしょう。
外来で困っている保護者に、いつもオススメしています。
それぞれの商品に利点・欠点がありますので、ご家庭などで相談をして決めると良いでしょう。