咳止めとしてのコデインの使用は2019年度より禁止され、市販薬での販売はできなくなり、処方も制限されています。
コデインによる副作用を考えると、店頭から消えて、購入できなくなることが望ましいですが、ひょっとしたら放置されているお店もあるのかもしれません。
今回は、コデインを含有している市販薬や処方薬を記録としてリストアップしておこうと思います。
コデインを含有している市販薬
市販薬で小児のかぜ薬が販売されていますが、2018年まではコデイン(ジヒドロコデインリン酸塩)が含有しているものも多数ありました。こちらにリスト化しておきましょう。
商品名 | 適応年齢 |
せき止めシロップ コンコン咳止め液 |
3歳以上 |
トピックせき止め液 かぜシロップG2「小児用」 小児用かぜシロップチルダンプラス |
1歳以上 3ヶ月以上 3ヶ月以上 |
小児用エスエスブロン液エース | 3ヶ月以上 |
小児用ヒストミンせき止めシロップS 小児用ヒストミンかぜシロップZ 小児用ヒストミンセーフシロップ 小児用ブルミンかぜシロップ |
3ヶ月以上 1歳以上 3ヶ月以上 3歳以上 |
新コールトップ液G・K | 3ヶ月以上 |
小児用フリア内服液 小児用ユリアンシロップ チルニン小児シロップ |
3ヶ月以上 |
小児用かぜシロップ三宝 | 3ヶ月以上 |
カイゲンかぜシロップ小児用S カイゲン感冒液小児用 |
3ヶ月以上 |
ポポロこどもかぜシロップ | 3ヶ月以上 |
小児用ハイセーフS | 3ヶ月以上 |
小児用ジキニンシロップ 新ジキニンシロップ |
3ヶ月以上 1歳以上 |
本草かぜ内服液小児用S ヒラミン液K小児用 |
3ヶ月以上 3ヶ月以上 |
小児用リココデS液 | 6ヶ月以上 |
アルペンSこどもかぜシロップ アルペンFこどもかぜシロップ アルペンKこどもかぜ薬 |
3ヶ月以上 3ヶ月以上 3歳以上 |
中にはこどもの好きそうなキャラクターを使用して、販売している市販薬もありました。
店頭で薬のことがよくわからないと、イメージのみで手にとってしまうため、少し気をつけたほうが良いでしょう。
適応年齢も3ヶ月以上としている製薬会社もあり、小児科医の視点からすると、鳥肌が立つほど恐ろしい内容です。
コデインを含有する処方薬について
処方薬でもコデインが処方されていることがあります。
処方薬として代表的なものを以下にリスト化しておきます。
薬剤名 | その他 |
コデインリン酸塩 ジヒドロコデインリン酸塩 |
|
セキコデ | |
フスコデ | 第一世代の抗ヒスタミン薬を配合 |
カフコデ | 第一世代の抗ヒスタミン薬を配合 |
などが代表的です。
中には第一世代の抗ヒスタミン薬(クロルフェニラミン)が配合されるという、小児の薬の使い方としては、最悪と言っていい組み合わせになっています。
まとめ
今回は、記録の意味も込めて、小児の咳止めに含まれている薬をリストアップしました。
漏れているものも沢山あると思いますが、それでも市販薬ではかなりの数で出されていました。
年齢も3ヶ月以上から可能とされております。
これだけ見ると「市販薬だから安全」とは言えない現状に、少し危機感を感じています。
今後、小児にとって好ましくない内服薬の規制が強くなっていくかもしれないですね。