科学的根拠のある子育て・育児

Spockのトイレトレーニング法

前回はEarly Elimination Methodという方法を解説してきましたが、今回は別のDr. Spock’s methodという別の方法を解説します。

マミー
マミー
トイトレも色々とやり方があるのですね?

Dr.KID
Dr.KID
色んな方が提唱してますね。それだけ、やり方に試行錯誤されているのでしょう。

Spockのトイレトレーニングの目的

Spock博士により考案されたトイトレ法ですが、この特徴は強制することなく、トイトレをすることが重視されています。

このため、トイトレができる年齢まで待つ必要があり、ほとんどの小児は2歳から2.5歳の間にトイトレの準備がでると考えています。

つまり、親が子どもの準備ができるまで待っていれば、子どもは強制されることなく学ぶことができ、その過程はよりリラックスして楽しくなり、親子での喧嘩も少なくなります。

小児の成長・発達のめには、排尿・排便のコントロールを覚えなければいけません。この過程では、親は子供を信頼し、忍耐強くトイトレをする必要があります。

トイトレを開始したら、親は一貫性を保ち、成功したら褒めてあげましょう。

また、例え失敗した場合でも、批判や怒りといったネガティブな感情を避けることで、児がトイトレを続けられるよう気配りをする必要があります。

Dr.KID
Dr.KID
ここまでは、現代の主流なトイトレに通ずるものがありますね。

トイトレ前に経験させておくこと

トイトレをする前に、親と一緒にトイレに入って、どのように排泄をするか、見て学んでおくと良いでしょう。

ただ、無理にトイレに行ったり、トイトレをするというプレッシャーを与える必要はありません。

また、トイレ後には、手を洗うように教えます。

ここで大事なのは、何が起こっているのかを話して、子供が理解できるようにすることです。
トイレに行くことは人生で欠かすことのない事実で、汚くも、恥ずかしくもなく、秘密でもなく、神秘的でもないことが分かれば良いのです。
便や尿の臭いや汚れについてはコメントしないようにします。

トイトレの準備

トイトレ前の準備ですが、

  •  おまるや補助便座
  •  手洗いがスムーズにできるように踏み台
  •  楽しくトイトレができるよう、本やおもちゃ

が必要でしょう。

Dr.KID
Dr.KID
一般的な方法ですね

 トイトレの方法

具体的なトイトレの手順は以下の通りです。

1. おまる・補助便座に慣れさせる

おまるや補助便座に慣れさせるため、まずは服を着たまま座らせます。

座らせる時間は、子供に任せて、最初は短くても良いでしょう。

2. 慣れてきたら…

子供が補助便座に慣れてきたら、親がトイレで座るのと同じように座らせます。

ここで重要なのは、子供が嫌がったり、便座から離れたいと感じたときは、いつでも便座から離れるようにしてください。
こうすることで、トイトレを何かの罰と感じる可能性を減らせるでしょう。

できるだけ、補助便座に座ることは、自発的な行動と考えさせることが重要です。もし子供が嫌がるなら、子供に無理強いしないでください。

3. 練習の回数を増やす

子供がトイトレに興味を示したら、1日2~3回行うようにしましょう。徐々に回数を増やすことが重要です。

特に「排便・排尿をしたい」という徴候が分かった場合は、子供をトイレに連れて行き、トイトレをすると良いでしょう。

徐々に排尿や排便の間隔が延びてきたら、子どもがオムツを濡らさないようになります。この場合もを褒めてあげましょう。

ただ、この年齢層は徐々に独立心が芽生えてくるので、あまりあからさまに繰り返し褒めすぎないでください。

子供が自立してきたら、必要なときはいつでも自分で使えることを説明していきましょう。
親はときどき「トイレ行く?」など注意を促しても良いでしょう。

トレーニングパンツに変えても良いですが、子どもが嫌がった場合は、おむつを戻します。

 感想

現代にも通ずるトイトレの内容でした。トイトレの方法論というより、心構えのような印象もありますね。

まとめ

今回はSpockのトイトレ法について解説してきました。

トイトレの心構えについて記載された内容が多いですが、現代にも通ずるものがあるように感じました。

 

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このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。
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