今回は、小児の尿検査に関してです。
この推奨を「choosing wisely」ではどのように記載されているのか紹介してみようと思います。
- Choosing wisely:小児の尿検査に関して
- 繰り返し以上を確認する前に、詳細な検査を開始しない
American Academy of PediatricsからのChoosing Wisely
ディップスティック法の場合、繰り返し尿検査の異常所見を確認する前に、血尿や蛋白尿の詳細な検査を開始しない[Choosing wisely]
Do not initiate a work up for hematuria or proteinuria before repeating an abnormal urine dipstick analysis (UA).
Abnormal dipstick urine analyses (UA) need to be repeated due to the high incidence of false positive tests. Abnormal urine testing results are often due to difficulties in obtaining a non-contaminated urine specimen or transient abnormalities seen with acute illnesses.
Repeating a UA prior to initiation of a full evaluation can decrease the need for additional testing, as described below:
Repeat a clean catch UA with microscopy x 3 for patients noted to have microscopic hematuria to look for evidence of chronic hematuria.
Repeat UA as a first AM void along with a urine protein/creatinine ratio in patients noted to have proteinuria on a random UA.
ディップスティック法の場合、繰り返し尿検査の異常所見を確認する前に、血尿や蛋白尿の詳細な検査を開始しない
ディップスティック法による尿検査(UA)での異常初見は、偽陽性の発生率が高いため、繰り返し検査を行う必要があります。
尿検査結果の異常は、汚染されていない尿検体を得ることが困難な場合や、急性疾患で見られる一過性の異常が原因であることが多い。
本格的な評価を開始する前にUAを繰り返すことで、以下のように追加検査の必要性を減らすことができる。
顕微鏡的血尿を指摘された患者には、慢性的な血尿の証拠を探すために、顕微鏡付きのクリーンキャッチされた尿検査を3回繰り返す。
ランダムな検査で蛋白尿を指摘された患者では,尿蛋白/クレアチニン比とともに,朝一番の排尿の尿検査を繰り返す。
考察と感想
Dipstickで検査された場合、偽陽性が多いのはその通りですね。あとは、検査を繰り返すことや、どのように検査をしたかの詳細を詰めることも重要ですね。
参考文献も読んでみようと思います:
Meyers KEC: Evaluation of hematuria in children. Urol Clin North Amer 31:559-573, 2004.
Lieu TA, Grasmeder HM 3rd, Kaplan BS: An approach to the evaluation and treatment of microscopic hematuria. Pediatr Clin North Amer 38:579-592, 1991.
Dodge WF, West EF, Smith EH, Bruce Harvey 3rd.: Proteinuria and hematuria in schoolchildren: epidemiology and early natural history. J Pediatr 88:327-347, 1976.
まとめ
今回は、小児の検尿に関するchoosing wiselyをご紹介しました。
これ以外にも項目が出ているようなので、コツコツと読んでいこうと思います。
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