今回は、小児の無症候性の鉄欠乏性貧血に対する輸血に関してです。
この推奨を「choosing wisely」ではどのように記載されているのか紹介してみようと思います。
- Choosing wisely:無症候性の鉄欠乏性貧血に対する輸血
- ルーチンでは使用しない
American Academy of PediatricsからのChoosing Wisely
無症候性の小児患者の鉄欠乏性貧血に対して、血行動態の不安定さや活発な出血が認められない場合は、輸血しない[Choosing wisely]
Don’t transfuse packed red blood cells (pRBC) for iron deficiency anemia in asymptomatic pediatric patients when there is no evidence of hemodynamic instability or active bleeding.
In pediatric patients with asymptomatic, iron deficiency anemia, do not transfuse packed red blood cells (pRBC) in the absence of hemodynamic instability or active bleeding. Unnecessary pRBC transfusions put patients at risk for complications, such as transfusion reactions, blood borne infections and volume overload. The judicious use of pRBCs transfusions would also be associated with cost savings for healthcare systems.
無症候性の小児患者の鉄欠乏性貧血に対して、血行動態の不安定さや活発な出血が認められない場合は、パック赤血球(pRBC)を輸血しない。
無症候性の鉄欠乏性貧血の小児患者では、血行動態の不安定さや活発な出血がない場合、パック入り赤血球(pRBC)を輸血しない。不必要なpRBCの輸血は、輸血反応、血液由来の感染症、容量負荷などの合併症のリスクを患者にもたらします。また、pRBC輸血を適切に使用することは、医療システムのコスト削減にもつながります。
考察と感想
小児の無症候性の鉄欠乏性貧血に対する輸血に関してでした。
無症候性であれば、輸血をしないというのは、その通りだと思いました。Choosing wiselyに書くまでもないような気もするのですが、アメリカではこういった問題があるのでしょうか。。。
参考文献も読んでみようと思います:
Alberta Medical Association. Iron Deficiency Anemia (IDA). 2018 Mar; Retrieved from actt.albertadoctors.org/CPGs/Lists/CPGDocumentList/IDA-CPG.pdf.
British Columbia Guidelines and Protocols Advisory Committee. Iron Deficiency – Diagnosis and Management. 2019 April; Retrieved from www2.gov.bc.ca/gov/content/health/practitioner-professional-resources/bc-guidelines/iron-deficiency.
まとめ
今回は、小児の無症候性の鉄欠乏性貧血に対する輸血に関するchoosing wiselyをご紹介しました。
これ以外にも項目が出ているようなので、コツコツと読んでいこうと思います。
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