今回は、2001年にShopeら(アメリカ)から報告された研究です。ここでは、臨床喘息スコアの妥当性を評価したようです。
喘息重症スコア(Asthma Severity Score)
今回はスコアが2つあります。
結果の解釈
0〜9 or 10点で、値が高いほど重症です。
スコアの解釈は以下の通りです:
Score 1 | Score 2 | |
開発者 | Schuh | Chalut |
点数 | 0〜9 | 0〜10 |
ERに5時間以上ステイ or 入院する確率 [陽性的中率] | ||
0〜3 | 10% [-] | 20% [-] |
4〜6 | 38% [40%] | 36% [41%] |
7〜9 or 10 | 45% [45%] | 50% [50%] |
スコアそのものは、Shopeらが開発したというより、過去の研究結果を用いており、妥当性の評価がメインの目的のようですね。データもRCTで組み入れた患者ですので、現実でよく遭遇する患者層との乖離が多少はあるかもしれないです。
全体では、スコアはどちらも4.5くらいが平均で、治療は最初の1時間にSABA吸入とステロイドを投与されています。
30%ほどの患者が結果的に入院しているようですね。
陽性的中率も高くはなく、それほど鋭敏な指標ではないという印象です。著者らもやや否定的な見解を論文中で述べていました。
Reference
Early predictors of admission or prolonged emergency department treatment for children with acute asthma Timothy R Shope, Michael D Cabana, Joseph J Zorc.