アンブロキソール(ムコソルバン®︎)を含む市販薬・処方薬について解説します。
去痰薬にもいくつか種類があります。
例えば、カルボシステイン(ムコダイン®︎)は気道粘液修復薬と言われ、気道の粘液分泌や線毛細胞の修復で粘度を下げることで、痰を出しやすくする薬です。
一方、アンブロキソール(ムコソルバン®︎)は気道潤滑薬と言われています。
肺のサーファクタント分泌を促したり、気道液の分泌促進したり、線毛運動を亢進したりして、痰の分泌を促す薬です。
もう少しわかりやすくいうと、空気の通り道を滑らかにして、痰を排出しやすくする薬とも言えるでしょう。
アンブロキソールを含む市販薬
アンブロキソールを含む(小児の)市販薬について調べてみました。
ざっくりした検索ですので、漏れている可能性大です。もし小児の市販薬であれば、教えてください。
製造 | 商品名 | 対象年齢 |
大正製薬 | パブロンエースAX錠* パブロンエースAX顆粒* パブロンエースPro微粒* パブロンメディカルT* パブロンSゴールドW錠剤* パブロンSゴールドW微粒* |
15歳以上 15歳以上 15歳以上 15歳以上 12歳以上 12歳以上 |
エスエス製薬 | エスタックイブファイン* | 15歳以上 |
(*コデインを含有)
小児というより、ほとんどが成人用のお薬ですね。
一部ですが、パブロンSゴールドのシリーズが12歳以上から可能となっています。
私が調べた限り、全ての商品にコデインを含有しているので、小児の咳止めとしては安全性に疑問があります。それもあってメーカー側は12歳以上に制限をしているのでしょうか。
アンブロキソールを含む処方薬
処方薬はおなじみの名前かもしれません。
ムコソルバン®︎ (帝人) | 錠, DS, シロップ |
プルスマリンA®︎ (高田) | 錠, DS, シロップ |
ムコサール®︎ (サノフィ) | 錠, DS, シロップ |
その他、グリンクール®︎、コトブロール®︎、ダイオリール®︎、ノンタス®︎、ポノフェン®︎、ムコソレート®︎、ムコブリン®︎など、様々な名前で処方されているようです。
まとめ
今回はアンブロキソールを含む小児の市販薬・処方薬について簡単に調べた結果を載せてきました。
乳幼児にもよく処方されているのを見かけるお薬ですが、市販薬となると小児で使えるものが限られているのが分かります(もし、他にもご存知な方がいたら教えてください)。
次回からはアンブロキソールの有効性について検証していこうと思います。