- 『肌が急にカサカサになりました』
- 『乾燥肌が治りません』
とご相談されることは多々あります。
今回は乾燥肌に関する質問についてお答えしてみようと思います。
小児が乾燥肌になりやすい理由
生後数ヶ月の赤ちゃんの肌は皮脂でべっとりしていることが多いですが、生後数ヶ月以降は乾燥肌になってきます。
これには、いくつか理由があります。
Dr.KID
まずは乾燥肌になりやすい理由を説明します。
1. こどもの皮膚は薄い
こどもは大人と比べると体は小さく、当然皮膚の厚さも薄くなっています。
およそ成人の皮膚の厚さの1/2程度と言われています。
Dr.KID
見かけ上は同じ肌でも、体が小さい分、皮膚の厚みは異なります。
皮膚が薄いと刺激に弱いです
皮膚が薄いと外からの刺激に弱くなります。例えば;
- 皮膚をこする、拭く
- 汗・鼻水・涙が皮膚につく
- 尿や便が皮膚につく
などの刺激で、皮膚が荒れてしまいます。
Dr.KID
薄い肌なので、刺激に弱いのです。
2. こどもは皮脂の分泌量が少ないです
生後数ヶ月から皮脂の分泌量が急激に減少します。
このため、皮脂が減り、肌が水分を保つ力が弱くなり、乾燥肌となります。
Dr.KID
皮脂は皮膚を乾燥から守る役割があります。
特に、乾燥しやすい冬や、季節の変わり目、エアコンの使用などが重なると、皮膚はあっという間に乾燥してしまいます。
乾燥肌を予防する・治すのにできること
乾燥肌の治療や予防は極めてシンプルです。
乾燥しないよう保湿・保護してあげれば良いのです。
保湿剤は季節毎に使い分けるとよいでしょう。
Dr.KID
季節毎に使い分けすると良いでしょう。
冬場は乾燥が強いので、ワセリンなどがよいでしょう
冬場は乾燥が強いので、ワセリンをお勧めしています。
Dr.KID
皮膚をしっかり保護してくれる外用薬を。
秋・春は軟こうやクリームタイプがよいでしょう
秋・春は乾燥はそれほど強くいので、軟こうやクリームタイプがよいと思います。
ヒルドイドソフトなどを処方してもらっても良いでしょう。
Dr.KID
ローションとワセリンの間くらいのベタつきです。
夏場はローションタイプが良いでしょう
夏場にワセリンなどを使うと、毛穴が詰まることがあります。
また、汗をかく季節なので、保湿剤はさらっとしたローションタイプがよいでしょう。
Dr.KID
夏はさらっとしたローションを。
まとめ
こどもは乾燥肌になりやすいです。
乾燥肌は体質もありますが、しっかり保湿をしてあげれば軽快します。
季節毎に使用する保湿剤を使い分けると良いでしょう。
Dr.KID
保湿は大事ですよ