下痢の定義について
年齢によって排便の回数が異なるため、普段より排便の回数が多い場合に下痢を疑うことがあります。
また、新生児や乳児は便がそもそも水様性であったり、泥状なので、形だけで区別するのが難しいことがあります。
排便回数から下痢を見分ける
大まかに排便回数の目安を年齢毎で分けてみると;
- 生後1週間以内:4〜6回
- 生後3ヶ月以内:2〜3回
- 2歳以下:1〜2回
- 3歳以上:1〜2回
となっています。
この時期は見た目もそうですが、回数でもある程度、おなかの調子の指標になるので、目安となる回数を知っておくとよいでしょう。
便の性状から下痢を見分ける
特に新生児や乳児は下痢かどうかの判別に迷うことがあるので、普段の便の硬さや水っぽさを覚えておくと良いでしょう。
普段の便より明らかに水っぽく、回数も増えているようであれば、下痢を疑います。
下痢の原因はなんですか?
下痢の原因も様々ですが、小児の場合;
- ウイルス感染症
- 抗生剤の副作用
が非常に多いです。
そのほか、食物に対するアレルギーや、ストレスなどで下痢になってしまうこともあります。
下痢の時になにを食べたら良いですか?
基本的に何を食べてもよいですし、わざわざお粥に制限することはありませんが、
- 脂の少ない肉
- お米、芋、パン
- ヨーグルト
- フルーツや野菜
- ミルク
などは食べても良いでしょう。
避けた方がよい食べ物
下痢の時に避けた方がよいのは
- 脂肪分の多い食事
- 糖分の多い飲み物
- スポーツドリンク
などは下痢が悪化することがあるので、避けた方が良いでしょう。
詳しくはこちらに記載しています:
こどもが嘔吐や下痢をした時の、水分と食事摂取について
こどもが急に吐いてしまいました
下痢が続いています
脱水は大丈夫でしょうか?
など、急な嘔吐・下痢の対処法や水分摂取...
下痢になってしまった時の対処法
下痢の対処法の基本は;
- しっかりと水分を摂取する
- 下痢止めは使用しない
の2点につきます。
下痢止めを処方されているケースが多数ありますが、有効性はなく、副作用のリスクがあるため、基本的に使用はお勧めしておりません。
病院・クリニックへの受診基準を教えてください
おおまかな目安としては;
- 血便がある
- 12ヶ月未満の乳幼児で、水分が6〜12時間ほど全く摂取できない
- お腹の痛みで目が覚めてしまう
- ぐったりして、呼びかけにも応じない
- 尿が6〜8時間以上、全くでない
- 泣いても目から涙が出ない
ときは受診を検討してもよいと考えます。