こどもの尿路結石は大人と比較して珍しいですが、起こることがあります。
例えば、意外と思われるかもしれませんが、ロタウイルス胃腸炎の時などに、尿中の尿酸とアンモニアが増えると結石を形成してしまうことがあります。
尿路結石ってなんですか?
尿路結石とは、その名の通り「尿路にできてしまった石(のような塊)」をいいます。
尿中にはミネラル(カルシウムなど)が排出されており、これが何らかの拍子で固まってしまうと結石になります。
尿路とは、尿管・膀胱・尿道のことをいいます。
尿路結石の症状について
尿路結石の代表的な症状は;
- お腹・背中の痛み
- 血尿(尿が赤い、赤茶色)
- 尿をするときに痛みがある
- 尿が近い
- 嘔吐・吐き気
などが多いです。
小さな乳幼児の場合、症状が典型的でないことが多く、レントゲンなどで偶然発見されることもあります。
尿路結石の検査について
尿路結石を疑われる状態であれば、検査は必要と思います;
- レントゲン
- 超音波検査
- CT
などを行われることが多いでしょう。
検査で結石の有無、大きさ、結石のある場所を特定します。
尿路結石の治療について
治療は結石の大きさ、場所、痛みの症状などにより異なります。
痛みがひどくなければ、水分を多めに摂取してもらい、痛み止めを処方して、結石が出てくるのを待つことがあります。
排尿時に濾し器(こしき)などを使ってもらい、結石の排出を確認させている先生もいます。
痛みがひどい、尿が出ない、水分をしっかり飲めないなどの場合は入院して治療することがあります。
治療の選択肢として;
- 体外衝撃波砕石術
- 内視鏡
- 手術
などが選択肢としてあります。
再発予防のために
結石になると、再発をしやすいといわれています。基本は水分を多めにとると良いでしょう。
結石の種類によっては、食事内容を見直すことで予防できることがあります。
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