小児科

こどもの薬の飲ませ方と相性のよい食品、薬の使い方を紹介します

粉薬の飲ませ方について

粉薬の飲ませ方ですが、よく用いる方法は;

  1. 袋から粉薬を出し、
  2. 水分を1〜3滴をふくませ粉薬で小さな団子を作り
  3. 赤ちゃんの口の中(上あごや頬の内側)にこすりつけ
  4. ミルクやお茶を与えて、薬を飲ませる

の手順で行います。

 

ドライシロップは水で溶かすとシロップになるので、少量の水に溶かして飲ませると良いでしょう。

粉薬が苦手な場合

粉薬がどうしても苦手という子供には、ジュースに溶かしたり、アイスや練乳と一緒に食べることもできます 。

「混ぜ合わせの良いもの」と「混ぜ合わせの悪いもの」と、相性がかなりあるので、紹介しておきます。

薬によっては、ゼリーと混ぜると返って苦くなるケースもあるので、注意が必要です。

*多少、私の独断と偏見が入っています

よく処方される風邪薬との相性

こちらは風邪、胃腸炎、インフルエンザなどでよく処方される粉薬です。

相性のよい食品を列挙しておきます:

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アレルギーの薬の場合

アレルギー疾患(喘息や花粉症)の薬と食品との相性はこちらです;

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抗生剤の場合

こちらは抗生剤と食品の相性です;

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 薬と飲み合わせのよい食品

 私個人の味覚と、保護者の方の感想などを加味した(独断と偏見の混じった)感想です(参考にならなかったら、ごめんなさい…)。

薬と飲み合わせの良いものは;

  • チョコレートアイス、チョコレート味のシロップ
  • ケーキシロップ、練乳
  • 牛乳、(甘い)コーヒー牛乳
  •  バニラのアイスクリーム

あたりは、それなりに粉薬との相性がよかったです。

賛否両論でしたが;

  • プリン
  • いちごジャム
  • ミルクココア

は、薬によってはイケるかなと思いました。

薬と飲み合わせの悪い食品

薬の苦味が一層強くなるので、やめておいたほうが良い、と思ったのは;

  • スポーツドリンク(ポカリスエットなど)
  • 森永マミー
  • オレンジジュース(など柑橘系)

などは、あまり薬と相性はよくなく、むしろ苦味が際立ってしまいました。

 

 粉薬のメリット・デメリット

粉薬は乾燥しているため、シロップよりも雑菌が繁殖しにくく、長期保存が可能です。
但し、湿気に弱いので保存場所に注意しましょう。

お湯で溶かすと、薬の成分が変わってしまうので、注意しましょう。

シロップの飲ませ方について

1歳未満の乳児の場合、市販のスポイトやシリンジを使ってあげるとよいでしょう。

 

 離乳食に慣れてきたお子さんであれば、スプーンにシロップを入れて、数回に分けて与えるとよいでしょう。

シロップの注意点:雑菌が繁殖します

シロップは糖分が多めに入っているため、雑菌が繁殖しやすいです。
処方されてから、10日以上過ぎたものは、飲ませないようにしましょう。

また、薬の成分が沈殿しやすいため、しっかりと振って混ぜてから飲ませましょう。

お子さんの手の届きやすいところ置くと、ジュースと勘違いして誤飲することがあります。
手の届かない高いところなどに保管しましょう。

坐薬について

坐薬を使用する時は;

  1. まず、包装から坐薬を取り出し
  2. ベビーオイルやオリブ油を先端に少量つけ
  3. お尻の中に入れて
  4. 1分はティッシュで、お尻を押さえて

の手順となります。

 

 

ベビーオイル・オリブ油は、滑らかに痛みなく坐薬を挿入できるよう、潤滑剤として使用します。

坐薬がすぐに出てきてしまった場合

坐薬を入れても、すぐに出てきてしまった場合は、再度入れ直しても大丈夫です。
10〜15分経過して、便などと一緒に出てきた場合は、ある程度は吸収されます。

この場合は再度入れなくてよいでしょう。

 

ABOUT ME
Dr-KID
このブログ(https://www.dr-kid.net )を書いてる小児科専門医・疫学者。 小児医療の研究で、英語論文を年5〜10本執筆、査読は年30-50本。 趣味は中長期投資、旅・散策、サッカー観戦。note (https://note.mu/drkid)もやってます。