- 子供の便の回数が多い気がします
- 0〜2歳くらいの乳幼児は、便の回数って何回あるものですか?
- 便があまり出ないのですが、大丈夫ですか?
乳幼児の排便は、月齢とともに大きく変化します。
例えば、新生児期は1日4回前後が平均と言われ、その後は徐々に減少していき、1歳で1日2回ほど、3−4歳で1日1回くらいに落ち着くのが分かっています。
排便回数に関して、どのくらいまでが正常で、どこからが異常か、0〜2歳を対象にした過去のデータを参考にしてみました。
- 乳幼児の排便回数を調査した研究
- 生後1週間は1日4回の排便
- その後、1日2回くらいに緩やかに減少
Lemoh JN, Brooke OG. Frequency and weight of normal stools in infancy. Arch Dis Child. 1979
1980年代の論文。
乳幼児の排便回数と量はどのくらいが正常なのか?
研究の背景/目的
1976年にBurkitらは、正常な乳児の便重量に関するデータがないことが主張されている。
そこで, 著者らは、粉ミルク+補完食を与えられた正常な乳児および幼児において、糞便の頻度、重さおよび水分量の変動に関するデータを検討した。
研究の方法
対象となったのは、ロンドンにある病院に受診した0〜2歳の小児、55名である。
- 排便回数やタイミング
- 便の量や性状
などを記録してもらい、解析を行った。
研究の結果
排便回数の平均は以下の通りでした:
排便回数 | (SD) | 範囲 | |
1週 | 4.0 | (1.8) | 1-12 |
1〜4週 | 2.2 | (1.6) | 0-6 |
1〜12ヶ月 | 1.8 | (1.2) | 0-5 |
13〜24ヶ月 | 1.7 | (0.6) | 0-3 |
結論
これらのデータは、医療者において排便の「正常値」の参考になりうる。
考察と感想
こちらも便の回数がどのくらいか、真面目に検討した研究ですね。
最初の1週間は4回ほどで、そこから徐々に減少していく経過が良くわかる結果と思いました。
まとめ
今回は、正常な乳幼児の排便回数についての研究でした。
生後1週くらいまでは1日4回ほどで、そこから徐々に減っていく傾向にあるようです。
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