今回は、2007年にDucharmeら(カナダ)から報告された研究です。ここでは、PRAMスコアの妥当性を評価したようです。
Pediatric Respiratory Assessment Measure (PRAM) スコア
今回はPRAMスコアです。小児呼吸評価測定スコアとでも日本語訳したら良いのでしょうか。
結果の解釈
大まかな評価は以下の通りです:
- 0〜4点:軽度
- 5〜8点:中等度
- 9〜12点:重度
- 12点+傾眠・チアノーゼ・努力呼吸の減弱・pCO2の上昇:切迫した呼吸不全
となっています。
Reference
Ducharme FM, Chalut D, Plotnick L, Savdie C, Kudirka D, Zhang X, Meng L, McGillivray D. The Pediatric Respiratory Assessment Measure: a valid clinical score for assessing acute asthma severity from toddlers to teenagers. J Pediatr. 2008 Apr;152(4):476-80, 480.e1.
PRAMのPは元々はpreschoolだったようで、この研究で小児全体の妥当性が評価されたようですね。
スコア別の入院率は、大体ですが以下の通りです:
受診時
PRAM | 入院率 2〜6歳 |
入院率 7〜17歳 |
0〜3点 | 0〜10% | 0〜5% |
4〜5点 | 10〜20% | 10〜20% |
6〜7点 | 30〜40% | 20〜30% |
8〜9点 | 40〜50% | 50〜70% |
10〜12点 | 70〜100% | 60〜90% |
初回のSABA吸入後
PRAM | 入院率 2〜6歳 |
入院率 7〜17歳 |
0〜3点 | 0〜20% | 0〜10% |
4〜5点 | 30〜50% | 25〜30% |
6〜7点 | 40〜60% | 60〜90% |
8〜9点 | 70〜100% | 100% |
10〜12点 | 100% | 100% |
初回のSABAを吸入して、7点以上はほぼ入院のようですね。