今回はRSウイルスの特徴と迅速検査について、新しいnoteを執筆しました。
- 「RSウイルスの迅速検査をしてください」
- 「RSウイルスに感染していないか心配です」
- 「幼稚園・保育園で流行っているみたいで、検査をするように言われました」
小児科外来で保護者からよく受ける質問と検査希望です。
お話を聞いていると、漠然と「RSウイルスが怖い」「なんとなく気になる」と言った理由で検査をお願いされることが多いです。一方で、RSウイルスの迅速検査には保険適応があり、基礎疾患のない1歳以上の小児は、保険の適用外です(つまり自費になります)。
RSウイルスは2歳までにほぼ100%がかかり、さらに繰り返し感染します。もちろん、生後6ヶ月未満の小児がかかると悪化することはありますが、1〜2歳以上での入院例は少ないです。
今回は、こう言ったRSウイルスに関して知っておいた方が良い情報を沢山盛り込んでいます。
noteの内容
RSウイルスの基本事項
- RSウイルスってなんですか?
- RSウイルスの流行
- RSウイルス感染で生じる症状
- RSウイルスは、すべての乳幼児が感染する
- RSウイルスの感染性
- RSウイルスには繰り返し感染する
- RSウイルスに繰り返し感染してしまう理由
- RSウイルスと急性細気管支炎・肺炎
- RSウイルス感染症が重症化しやすい年齢
- RSウイルスの診断と迅速検査
- RSウイルス迅速検査の保険適用を知っていますか?
- まとめ 〜RSウイルスについて知って欲しい10の事実〜
最初にRSウイルスの基本事項についてまとめています。
RSウイルスがどんな性質を持っているのか、過去の研究結果をもとに解説し、迅速検査に関する考え方も説明しています。
よくある質問にお答えします
- Q&A 〜よくある質問にお答えします〜
- Q1: RSウイルスは大人や他の子供にも感染しますか?
- Q2: RSウイルスに感染しました。本人は軽い風邪症状で、元気ですが保育園に行っても良いですか?
- Q3: 保育園・幼稚園から「RSウイルスが流行しているため、検査をしてくるように」という指示に従っているのですが、なぜ小児科外来では「検査をしない・できない」と言われるのですか?
- Q4: 周りの子供に感染させたくないので、予め検査を受けたいです
- Q5: 保育園・幼稚園で「検査してきてください」と強く言われてしまいました…
- Q6: RSウイルス感染の流行を食い止める方法はありますか?
RSウイルスは、誰もがかかる感染症だからこそ、小児をみる医療者も、保護者も、保育園・幼稚園も色々と考えることが多いでしょうし、試行錯誤しているのでしょう。
ここでは、医療者側の立場から、RSウイルスについて、検査の適用について、どのように考えているかを記載しています。
立場が異なれば考え方が変わりますが、医療に関しては医療者側の考え方をあらかじめ知っておくと、コミュニケーションでのエラーが起こりづらいと思います。
まとめ
今回のnoteでは
- RSウイルスに感染するとどうなる?
- 重症化しやすいのは?
- 迅速検査は受けた方が良い?
を科学的根拠を基に解説しています。
よくある質問にもQ&A形式でお答えしています。
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