トイレトレーニングの開始時期、完了時期は子育てに関わる方は気になるでしょう:
以前も別のデータ(1960年代のスイスです)を説明しましたが、アメリカの古いデータも発見しましたので、見ていきましょう。
- アメリカのマサチューセッツ州・ケンブリッジ市における研究
- 1950-60年あたりに行われた
- トイトレは1歳半〜2歳に始める家庭が多い
- 完了時期は3〜4歳あたり
- 個人差は大きそうな印象
研究の方法
対象となったのは、アメリカのマサチューセッツ州・ケンブリッジ在住の1170名の小児です。行われたのは1951-61年の記録を使用して解析されています。
この母集団の特徴は、教育歴が高く、世帯収入が高めの家族が多かったようです。
この小児において
- トイトレを開始した時期
- 最初に成功した時期
- 完了した時期
などを見ています。
研究結果と考察
結果は以下の通りでした
(論文中のデータを使用して、著者が図を作成)
トイレトレーニングを開始した月齢
古い論文ですが、18〜24ヶ月あたりで開始した人が非常に多かったようです。
Child-oriented methodでは、生後18ヶ月以降に「トイトレの準備ができているか?」を確認して行うため、その影響が大きかったのでしょう。
最初にトイトレを成功した月齢
こちらは保護者が「トイトレが最初にうまくできた」と感じた月齢のようです。2歳〜2歳半くらいに実感する方が多いようですね。平均すると27ヶ月付近のようでした。
日中のトイトレ完了の月齢
日中のトイトレ完了は2歳台から3歳の初期あたりに終わっている子供が多いようです。
平均すると28ヶ月あたりのようです。現代より少し早い気もします。
夜間のトイトレ完了の月齢
夜間もとなると、もう少し月数が必要なようです。4歳くらいまでに90%くらいは夜間を含めたトイトレが完了になっているようですが、そのタイミングはかなり個人差が大きそうです。
感想と考察
スイスだけでなく、アメリカからのデータでした。1950-60年と非常に古いデータになってしまいますが、トイトレの開始、終了時期を見た貴重な報告と思います。
このため、このデータをそのまま現代に適応するのは難しいですが、一定の傾向として捉えると良いかと思います。
まとめ
今回はアメリカの古いデータで、トイレトレーニングの開始時期と完了時期について解説しました。
1950-60年代のアメリカでは、1歳半〜2歳くらいにトイトレを始めて、4歳くらいまでには終了しているが、完了時期の個人差はかなり大きい印象でした。
- アメリカのマサチューセッツ州・ケンブリッジ市における研究
- 1950-60年あたりに行われた
- トイトレは1歳半〜2歳に始める家庭が多い
- 完了時期は3〜4歳あたり
- 個人差は大きそうな印象
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