- トイトレは早く始めましょう
- 早く始めれば、早く終わります
という意見もあるのでしょうが、その真偽はどうでしょうか?
あるいは、「早く始めると、嫌がってしまうから…」と消極的な意見もあるようです。
過去に行われた研究によると、トイトレを早く始めたからと行って、トイトレの期間が短くなるわけではなさそうという結果もあるようです。条件が揃ってれば、早く始めた分だけ、前倒しで早めに終わる可能性はあるとは思います。
今回は、そちらの研究を紹介します。
- トイトレを早期開始するメリットがあるかを検証
- 早期開始すると、その分は早く終わりそう
- ただし、トイトレの合計期間は長めになる
研究の概要
今回の研究は、17〜19ヶ月の406人の小児のコホート研究です。トイトレを開始する時期と、その後にいつごろトイトレが完了したのか、数ヶ月おきのインタビューで検討しています。
トイトレの開始時期は、おまるや補助便座を子供に見せたタイミングとしています。
トイトレにも「通常 vs. 集中的」トレーニングの2つに分類していますが、「集中的トレーニング」は1日に3回以上、トイトレを小児に課しているケースと定義しています。
結果について
最終的にトイトレの開始時期は生後21ヶ月、集中的に強化したのは生後29ヶ月でした。
集中的にトイトレの強度を上げた時期が早い方が、トイトレを完了できる月齢は早い傾向にありました。これは完了の期間がそれだけ前倒しになったことが示唆されています。
一方で、早期に集中的なトレーニングをすると、トイトレの総期間は長くなる傾向にありました。
早期に開始することで、便秘やトイトレを拒否する割合が増加しないかも見ていますが、そのような傾向はなかったようです。
感想と考察
トイトレを早く始めるべきかですが、少し複雑ですね。
低月齢から始めることで、他の子と比べて少し早めに完了できる可能性はあると思います。一方で、早く始めても、発達がそれに追いついていないと、トイトレの合計期間は長めになってしまいます。
待てる状況であれば、開始時期を遅めにしても、既に発達が成熟していれば、トイトレの合計期間は短くなる傾向にあります。一方で、遅めに開始した分、早めの子より完了時期の年齢は高くなります。
まとめ
トイトレの開始年齢が早いと、トイトレをする期間は長めになりますが、遅く始めた小児よりは早く完了する傾向にありました。
一方、開始時期の遅い小児は、トイトレをする期間は短めでしたが、遅く始めた分だけ、完了時期は後ろにずれるデータでした。
- トイトレを早期開始するメリットがあるかを検証
- 早期開始すると、その分は早く終わりそう
- ただし、トイトレの合計期間は長めになる